青い青い空
守ってもらえるのは嬉しい。特別扱いされること自体も、正直言うと嫌いじゃない。有難いほど嬉しいし、端から見れば羨ましがられる待遇だろう。
“どうして、泣きたくなるんかなあ”
でも、田舎の空を――描かれたあの青空を見た時に思った。
このままでいいのかと。甘やかされているばかりで本当にいいのかと。
(……もう一度、頑張ってみようかな)
何かしらの処分が下る。その前に少しくらい頑張らないと、きっと罰が当たるだろうって。
「だから、逆に今がチャンスかなと思って。頑張りますから見ていてくださいって、古葉さんと話をしてました」
「…………」
「だから、一石さんも野田さんも、余計な気を遣ってばかりだと禿げますよ?」
「……っ、ガハハハハ!」
素直に答えたというのに、隣ではそんな風に笑い飛ばされる。本当に、ガハハと笑う人を初めて目の当たりにした。
「ま、ハゲは余計だけどな」
「禿げとは言ってませんよ誰も」
「そうだったか?」なんて言う彼は、とても嬉しそうに笑っていた。
そしてすぐ、酷く安心したように柔らかい表情になる。
「……強くなったな」
「強かったらそもそも一石さんと気まずくなってはないと思うんですけどね」
「昔に比べたら天と地の差だよ」
「昔? いつの話ですか?」