青い青い空
――――――…………
――――……
『伊代? この子はね、宵くんって言うのよー』
初めて出会ったのは高校生。宵がまだ三つにもなっていない頃だ。
母――結衣子に紹介された父親とは何度か会っていたが、子連れだということをこの時この瞬間に初めて知った私は、それはそれは驚きで言葉を失った。
だが、そんな私には目もくれず『言ってなかったっけ?』『今言ったからいいよねー』と、休日出勤をすることになった父親から宵を預かった母は、実の娘そっちのけで楽しそうにその子と遊んでいた。
その様子を、私は少し離れたところで見ていた。私の人見知りは万人共通。子供相手にも問答無用で発揮される。加えて、幼い子供と接触する機会や経験が圧倒的に少なく、子供相手に何をすればいいのかサッパリわからなかった。
『いーよ?』
『あ……』
『いよ、ちゃん?』
『……は、初めまして。宵くん』
でもそんな大人の不安や葛藤は、子供には一切関係ない。彼らにとって一番大切なのは、よく食べて、よく遊んで、よく寝ること。そして、よく笑いよく泣くこと。
『あらやだ。あたしには全然懐いてくれなかったのにー』
『いーよーちゃんっ』
『ふふっ。うん。何して遊ぶ?』
そして何より大切なのは、たくさんの愛情を注いであげること。
学校から帰って、喫茶店のバイトがない日は保育園まで迎えに行って、父親が帰ってくるまで遊んで、迎えに来てくれた母と一緒に帰った。再婚してからは、これでもかというほど遊び尽くした。
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『伊代? この子はね、宵くんって言うのよー』
初めて出会ったのは高校生。宵がまだ三つにもなっていない頃だ。
母――結衣子に紹介された父親とは何度か会っていたが、子連れだということをこの時この瞬間に初めて知った私は、それはそれは驚きで言葉を失った。
だが、そんな私には目もくれず『言ってなかったっけ?』『今言ったからいいよねー』と、休日出勤をすることになった父親から宵を預かった母は、実の娘そっちのけで楽しそうにその子と遊んでいた。
その様子を、私は少し離れたところで見ていた。私の人見知りは万人共通。子供相手にも問答無用で発揮される。加えて、幼い子供と接触する機会や経験が圧倒的に少なく、子供相手に何をすればいいのかサッパリわからなかった。
『いーよ?』
『あ……』
『いよ、ちゃん?』
『……は、初めまして。宵くん』
でもそんな大人の不安や葛藤は、子供には一切関係ない。彼らにとって一番大切なのは、よく食べて、よく遊んで、よく寝ること。そして、よく笑いよく泣くこと。
『あらやだ。あたしには全然懐いてくれなかったのにー』
『いーよーちゃんっ』
『ふふっ。うん。何して遊ぶ?』
そして何より大切なのは、たくさんの愛情を注いであげること。
学校から帰って、喫茶店のバイトがない日は保育園まで迎えに行って、父親が帰ってくるまで遊んで、迎えに来てくれた母と一緒に帰った。再婚してからは、これでもかというほど遊び尽くした。