青い青い空



『おめでとう龍青。本当におめでとう』

「龍ノ平さんのおかげです」

『違うよ龍青。お前が頑張ってきたからだ』

「僕は何も。ただ、どうしても読んで欲しい人がいた。それだけです」

『本当に君はすごいよ。たくさん頑張ってくれて、ありがとう』

「こちらこそありがとうございます」


 君は、驚くだろうか。毎日のように通うおじさんが、実は小説家だったということに。賞を取った作品は、君がモデルになっていることに。


(……どうか、君に読んで欲しい)


 読んだ時、全てを君に打ち明けよう。

 きっと信じられないだろう。でも、それでいい。信じてくれなくてもいいんだ。


 君が、生きてさえいてくれれば。



(そして、どうか僕に叶えさせて欲しい)


 君が望んだ、たった一つの願いを――――。





【AOI BRUE SKY 7】
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