青い青い空
だいぶ失礼なことを思ってしまった自覚があったため、慌てて彼に相談できそうな何かを引っ張り出そうと、頭の中の引き出しをひっくり返す。
「その、どうやったら仕事が早くできるかなって」
「え。早くしたかったの?」
「どういう意味ですか」
「その姿勢は一度も見たためしがない」
さっさと鍵を開けて帰ろうとした。
「青崎さんには青崎さんのやり方がある。誰かを真似しようとする必要はないと思うけど」
「遅すぎるにしても限度があるじゃないですか」
「遅すぎるなんて思ったことないけど」
「何度も言われたことありますけど?」
「その時はでしょ。最終的にはきっちり期限内に熟してるんだから問題ない」
「でも、いつもぎりぎりですし」
「それさ、仕事が遅いんじゃなくて要領が悪いの間違いじゃない?」
「殆ど一緒じゃないですか」
反論すると、由良野は何故か難しそうな顔で悩んでいた。その反応を見てようやく、彼の言葉に嘘偽りはなく、全てが素直な言葉だったのだと察する。