青い青い空
一頻り悩み通して、彼は言葉を選びながら答えてくれた。
「前にも言ったことあると思うけど、見込みがない奴に時間を割くほどオレは暇してない。でも、アルバイトって立場で且つ一石さんに甘やかされてるとは言え、君は自分に任された仕事を十二分熟してる」
「何年も見てきてるんだから、それぐらいいやってほどよく知ってる」と、言葉の意味がそのまま届くように、彼の瞳は真っ直ぐに私を見つめていた。
「一石さんたちに正社員の打診されてるんだろ」
「それは……」
「自己肯定感低そうだし、ポジティブに考えろとか、逆に負担そうだから敢えて強く言っとくけど、正直遅すぎると思ったよオレは」
「え……?」
「君の事情は知らないけど、仕事に向き合う姿勢だけでも十分。仕事が早くても、ミスばっか文句ばっか言ってるような他の奴よりは骨あるし」
「由良野さん……」
知らなかった。目の前の彼が、自分のことをここまで評価してくれているなんて。