青い青い空
『外に出てるんだったよな。大雨だし迎えに行くよ』
「あ、ありがとうございま――」
龍ノ平一石が、どういう人間なのか。それはよく知っているつもりだ。やさしくて、気遣い上手で、人間味に溢れていて。
最近は少しだけ知らない顔を見ることもあったけれど、この人と一緒にいれば、気持ちがはっきりするのもすぐだと思った。この人に恋するのも、きっと時間の問題だと――。
“おい。あれに言い寄られても駄目なのかよ”
“どんだけ理想高えんだよお前。あれだけいい男引っかけといて。まさか、歳の差気にしてんじゃねえだろうな。気にしてる場合かよ”
“お前も言ってたじゃん。いい男なんだろ?”
“一途そうだもんな、龍ノ平さん”
目の前の彼だって、いい人だと言っていたはずなのに。
(……どうして今、私は――)
『……青崎?』