青い青い空

 それに、私は大きく何度も頷いた。暗がりでもよくわかるほど、どれもこれも色鮮やかでとても美しかった。


 こうしちゃいられないと、たくさんの絵を両手いっぱいに抱えながら弟の部屋を飛び出し、よく見えるように明かりの点いたリビングにその絵を広げた。一緒に料理をしている場合ではない。

 もしかしたらそれさえも見越していたのか、ふっと小さく笑った宵は、やさしい笑みを浮かべながらジャガイモを剥いていた。


「宵くん。こんなに絵が上手なんだね」

「みたいだな」

「そんな他人事みたいに」

「別に、だからってどうこうするつもりは一切なかったからな」


 最後に「初めは」と付け加えた彼は、それからぽつりぽつりと自分の将来について話し始めた。


 自分自身、特に何かをしたかったわけじゃない。だから、取り敢えず父のように医者を目指してみるかと。

 けれど、謹慎期間中に思った。推薦を取り消されて、それが自分でも思った以上に悔しかったこと。改めて、医者になろうと決意していたこと。


「まあそのついでに、おねえさまの目も治してやろうかなと」

「宵くん……」


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