青い青い空

page.71 黄龍の涙、藍龍の吐息




 昼過ぎ。インターホンへ映った顔に、珍しいこともあるものだと了安彗星は扉を開けた。


「駆け出しの女優さんが、こんなところに来ちゃって大丈夫? 僕と噂されちゃっても知らないよ~」

()()

「……なんだ。今日は素で話す系なのね」

「待て、黄色」


「別に逃げてるわけじゃないよ」と、了安彗星――星彩の龍はソファーに座りながら、星がちりばめられた夜空色のマントを頭から被るように羽織る。

 その様子を見ていた砂押糸――潮騒の龍は、小さく縮こまった彼の横へ無遠慮に座った。


「何。またお説教でもしに来たわけ? それともまた頼み事? 僕なら言うこと聞くから」

「違う」

「じゃあ何」

「もう、よいではないのかと言いに来た」

「…………」

「もう、自分を許してやれ。黄色」


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