青い青い空

 その言葉が嬉しかった。その言葉を、ずっと聞きたいと思っていた。

 それなのに今は、その言葉が酷く胸を引き裂いた。


 それを気付かれたくなくて俯いていると「だって、じゃないと今、こんな風に話してないだろうし」と比較的明るい声が飛んでくる。


「お前と姉弟じゃなかったら、一緒に飯食うことも、風呂上がりにどきっとすることもねえし」

「ど、どき?」

「特に今日やべえ。なんかキラキラして見えるし、いい匂いするし、正直触りたくて仕方がない」

「……えっ」


 顔を上げると、照れた彼の視線と目が合った。

 慌てて俯き直したけれど、どこもかしこも熱くてたまらない。


「なあ」

「な、なに?」

「触ってもいい?」

「どっ、どこを」

「逆にどこならいい? 今お前に触れるなら、俺もどこだっていい」

「……そんなの」


 聞かないでくれと漏らした。体中が熱いせいか、今何を言われても、まともに考えられはしなかった。


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