青い青い空
真っ当な指摘に思わず頭を抱えながら答えた。善処しますと。
「全部を全部直せとは言わねえけど、お前の場合割と思い込みなところがあるんだよ。たとえば見た目のこととか」
「そんなことは。一般的な評価だと思うんだけど」
「一般なんか知らねえわ。俺がかわいいと思ったらかわいいんだよ」
「っ、え?」
それから宵は、箍が外れた……と言うより、まるでネジが取れたように、マシンガンで話し始めた。
そもそも、今は痩せてるから、高校生の時くらいがちょうどよかっただの。髪が長い時に、アップにしてたところから見えていた項が綺麗でしょっちゅう見てただの。
仕事をやめた時、何の力にもなってやれなくて悪かっただの。部屋から楽しそうな声が聞こえた時は、こっちまで嬉しくなっていただの。
「正直、男がいっぱいいる職場に送り出すのは気が気じゃなかった。ドレス着てた時なんか、本気でこのまま連れて帰ろうかと」
「よ、宵くん。もうその辺で」
「俺の機嫌がずっと悪かったのは、悩み事は、それが原因」
ソファーにもたれかかり、天上を見上げながら彼は呟いた。
「どうしてお前と、姉弟なんだろうって」
「宵くん……」
「でも今は、お前が俺の姉でよかったって。心底思ってるよ」
「……そっか」