妻よ
雪がかからないようにきみの前を歩き
火を焚き、氷に穴をあけ魚を釣り
サバイバルナイフで
獣を狩り、血抜きし
寒さを凌ぐ毛皮をきみにあたえ
家を立て雪が入らぬようにした

それでも日に日に弱るきみ
病は止まらない
吹雪は止まない
きみに苦しみが降ってくるのを
止めることができない

いい医者がいない
医者には治せない

まるであらかじめ
神がきみに苦しみを贈ったかのように

君の青白い笑顔を見て陰で泣く
きみは壊れているかもしれないが
私の方がもっと壊れそうだ、いや
壊れている

きみの人生における苦しみは
きみの心の限界値で
乗り越えれば乗り越えるほど
自ずと苦しみも大きくなる

心が強くなっても
苦しみが大きくなる

どうか、絆の力のようなもので
守ることができないだろうか

せめて明日1日だけは
暖かい日になってくれないだろうか

きみが2度と死を口にしないと
1日だけ、信じさせてほしい
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