泡のような世界で君と恋をする

第4話 距離

部屋の扉が開き、さっきの人魚達がおいで。と私を誘う。
私はそっと立ち扉まで歩き部屋の中からソロリと外を見る。

目覚めた時はルシアが居たからなのか
まだ距離があったが前回よりも少しばかり距離が近い人魚たち。
少し除くとこちらを興味津々で見るなり整列してこちらを見ている。

ルシアとは尾の色も目の色も違う。
全員が私の存在を確かめるように視線を投げかけていた。

「……おはよう、澪」
尾の色が薄紫の若い人魚が、微笑みながら挨拶をする。

その柔らかな声に、思わず心が揺れる。

胸の奥が少し熱くなるのを感じながら、私は小さく返す。
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