泡のような世界で君と恋をする
夜。

私は、海を見ていた。

ルシアが、隣に立つ。

「……共鳴」
私が言う。
「戻らなくて、よかったです」

「……なぜだ」

「だって」

私は、少し困ったように笑う。

「今は」
「一緒にいる理由を、ちゃんと選べてるから」

ルシアは、しばらく黙っていた。

それから、静かに言う。

「……澪」

「私は、王だ」
「だが、それ以上に――」
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