君に捧げるアイラブユー
「バカだな、すぐりは!」
突然、三木が大きな声を出した。びくっと肩が跳ねる。三木はやれやれって顔でこっちを見ていた。
「東にとってのすぐりが、ただの友達なわけないだろ!」
「えっ!?」
「そんな思わせぶりなことしといて友達だっていうんなら、あいつはサイコパスだ!」
サ、サイコパス……?
あまりにも強い言葉に目を丸くする。するとヒートアップした三木が机をダンッ!と叩いた。周りの何人かがびっくりしてこっちを見る。でも三木は気にしない。
そのまま身を乗り出して、私にびしっと人差し指を向けた。
「いい?すぐり。絶対東のこと許しちゃダメ!」
「えぇ!?」
「あっちが話しかけてくるまで待つの!今度はこっちが振り回してやるんだから!」
その勢いに押されて、私はぱちぱち瞬きをした。
いや、でも。振り回すって言っても。東が話しかけてくれなかったらどうするの?というか、そんな駆け引きみたいなの私には無理だ。
絶対顔見た瞬間許しちゃう。だって好きだし。
東に「悪かった」なんて言われたら、多分三秒で機嫌直る。チョロすぎる自覚はある。
「まあ、なんとなく東が機嫌悪い理由も想像つくけどね」
三木がぼそっと呟いた。その瞬間、私は勢いよく顔を上げた。