君に捧げるアイラブユー
「えっ!?なに!?教えてよ!?」
食い気味で聞いたのに、三木はニヤニヤするだけで教えてくれない。
なんで!?そこ一番大事なんだけど!?
東が不機嫌だった理由、それが分かったら私だって少しは安心できるのに。むしろそこ分からないからずっともやもやしてるのに。
でもそのとき、ふいに今朝の北見の言葉を思い出した。
『それより、こうやって本人に聞かないのが、あいつは多分一番嫌がると思うけど』
でも……。でも、だって。東は教えてくれないじゃん。
聞いても「別に」みたいな顔するし、はぐらかすし、何考えてるか全然分かんないし。私ばっかり必死みたいで、恥ずかしくなる。だから怖いのだ。
もしちゃんと聞いて、また、『西宮には、言っても分かんないよ』って言われたら。
今度こそ、立ち直れない。
………でも、このままじゃ嫌だとも思う。
東のことで勝手に振り回されて、勝手に落ち込んで、それで終わるのは嫌。もっとちゃんと向き合いたい。
「こうなったら、三木のいう通り……今回は私は折れないんだから!」
勢いだけで宣言すると、三木が「その意気!」と満足そうに頷いた。
そうだ。今回は私からは行かない。
東が悪い!
あんな意味深な態度ばっかり取るから!期待させるようなことするから!
だから少しくらい困ればいいんだ。私がどれだけ振り回されてるか、東も思い知ればいい。
……そう、思っていたのに。