君に捧げるアイラブユー
東が、わからない。さっきの言葉は本物?嫉妬って言ったのも?あの距離の近さも?全部、夢みたいにふわふわしてて、どこまで本気なのか分からないのに、期待だけが勝手に膨らんでいく。
今、多分ね、いいムードだったと思うんだよ。さすがにさ、さっきの流れ、ちょっとはそういう空気だったと思うんだよ。
ねえ待って、もしかして私のこと好きなのでは!?って、頭のどこかが勝手に結論出しそうになってるのに、その直後に東はさらっと「じゃ、行こっか」なんて言うから、全部リセットされたみたいになる。
他愛もない話をしながら歩く帰り道が、どうしようもなく楽しいのが余計に悔しい。
さっきのドキドキがまだ残ってるのに、普通の会話してるだけで嬉しくて、笑ってしまって、気づいたらもう家の前だった。
え、早すぎない?時間、飛んだ?
まだ、離れたくない。なのに口に出せない。
そのまま隣をちらっと見ると、東はいつも通り優しい顔で笑っていて、その余裕そうな表情がまた腹立つくらいかっこよくて、さっきまでの「嫉妬」とか「本気」とか、全部嘘だったんじゃないかって不安になる。
ねえ、これって私だけ?まだ一緒にいたいって思ってるの、私だけ?
「……東」