君に捧げるアイラブユー
自分でも矛盾していると思う。振られるのは怖い。傷付くのは怖い。今の関係が壊れるのも怖い。東に避けられるかもしれない。気まずくなるかもしれない。そんな未来ばかり浮かぶ。
それなのに好きだと伝えたい。諦めたくない。心のどこかでずっとそう思っている。
「でも怖いの……」
とうとう声が震えた。
「絶対傷付くもん……」
目の奥が熱い。東が困った顔をするところが想像できる。申し訳なさそうに謝る姿も。あるいは何も分からないまま戸惑う姿も。どれも嫌だった。
見たくなかった。でも言わなかったらきっと後悔する。何年後もずっと。あの時言えばよかったって思う気がする。
だから余計に苦しい。前に進んでも地獄。立ち止まっても地獄。どうすればいいのか分からない。
「何をどうすればいいんだろう……」
私は俯いたままぎゅっとスカートを握る。
答えなんて出ない。出るはずがない。でも誰かに聞いてほしかった。
苦しいって。怖いって。諦めたくないって。そんな自分勝手な気持ちを。
するとしばらく黙っていた三木が、そっと私の手を握った。