君に捧げるアイラブユー
「それ聞いたらさ……なんか余計に思っちゃって……私なんてもっと無理なんじゃないかなって」
だってそうじゃないか。南野さんは可愛い。明るい。人気者。東と過ごした時間だって長い。私なんかよりずっと東を知っている。それなのに駄目だった。
だったら私なんて最初から勝負にもならないじゃないか。そんな考えが頭から離れない。
「東ってさ……恋したことないって言うし……」
『好きとかそういうの俺には分かんないわ』
その言葉を思い出すだけで胸が苦しくなる。東は誰も好きにならないのかもしれない。誰も特別になれないのかもしれない。もしそうなら、どれだけ好きでも届かない。頑張りようがない。
どうしたらいいのか分からない。私は唇を噛んだ。
「でもね……」
そこまで言って言葉が止まる。喉の奥が苦しい。涙が出そうになる。
「終わらせたくないんだ」
小さな声だった。
「好きって言わないまま終わるのは嫌なの」