君に捧げるアイラブユー
「だって東って、なんか余裕あるじゃん……」
「あー、分かる」
「いつも落ち着いてるし、かっこいいし、優しいし……」
思い浮かべるだけで胸が苦しくなる。
東は、私と違う。
私みたいに感情を全部顔に出したりしないし、周りに流されて騒いだりもしない。
いつも自然体で、余裕があって、でも冷たいわけじゃなくて。
だから私は、そんな東の隣に並んでも恥ずかしくない女の子になりたかった。
「東と話すときくらい、ちゃんとしたいの……」
「ちゃんとしてるじゃん」
「してないよ……心の中ずっと大暴れだもん……」
東に話しかけられるたびに心臓は爆発寸前だし、ちょっと笑いかけられただけで頭の中お祭り騒ぎだし、帰ってから会話を何回も反芻してニヤけてるし。
こんなの絶対知られたくない。
「なんじゃそりゃ」
三木が呆れたみたいに笑った。でもそのあと、「はいはい」と小さい子をあやすみたいに私の頭を撫でてくれる。優しい。