君に捧げるアイラブユー
言った。ついに言った。心臓がうるさい。どくどく音を立ててる。北見はそんな私を見て、一切表情を変えないまま言った。
「今更?」
「……自分でもそう思う」
今更すぎる。むしろ今までよく聞かずにやってきたな私。でも仕方ないじゃん。好きな人の恋愛話って、聞きたいくせに聞くの怖いんだもん。
北見は一瞬だけ私を見たあと、はぁ、と小さくため息をついた。
「本人に直接聞けよ」
「えー!?ケチ!」
思った以上に大きな声が出た。
しまった、と思った頃にはもう遅い。気づけば私たちは昇降口にいて、外よりもずっと声が響く。
うわ、恥ずかしい!
私は慌てて口を塞ぎ、周囲を見回した。その瞬間だった。
「天馬、だいじょ……って、西宮?」