君に捧げるアイラブユー



心臓が止まるかと思った。斜め向かい、自販機の前。そこにいたのは東だった。


ガコン、と飲み物が落ちる音がやけに大きく聞こえる。


東は少し驚いた顔のまま取り出し口から缶を拾い上げ、こっちへ歩いてくる。


やばい。今の聞かれてないよね?お願いだから聞いてませんように。


頭の中で必死に祈る。でも東は特に変わった様子もなく、いつもの優しい顔をしていた。



「東、おはよう」



学校着いてすぐ東に会えるなんて。運命?



「西宮、おはよ。足とれたの?」



東が自然に私の足元を見る。その視線だけで胸がきゅっとなる。




「うん。松葉杖してる間、たくさん助けてくれてありがとね」

「はは、俺は何もしてないよ。治ってよかった」



――――だめだ。好き。


< 80 / 355 >

この作品をシェア

pagetop