君に捧げるアイラブユー
「べ、別に興味ないし……三木が勝手に持ってきただけでさ〜」
しどろもどろになりながらそう言えば、あんた、私のせいにする気?と三木が呆れた声で睨んでくる。
イケメンアイドルグループの雑誌を見てたなんて、たとえ“興味はない”って建前があったとしても、知られたくないんだもん。
「西宮は、どの人が好きなの?」
「へ?」
「この中だったら、どの人がタイプ?」
「そ、それは…」
それは……当たり前に、あなたみたいな、センターの隣に立っている黒髪が好きですよ。
東はクスッと笑って、私を横目で見る。
その横顔。まつ毛長いな、とか、鼻筋きれいだな、とか、どうでもいいことばっかり頭に浮かんで、完全にノックアウトされる。
目を逸らしたら負けな気がして、でも逸らせないまま耐えきれず、私は“この人”と、ほとんどやけくそノールックで適当に指さした。