君に捧げるアイラブユー



馬鹿みたいに期待してしまう。しかも、なんでも答える、って。嘘だ。

東、教えてくれないことだっていっぱいあるくせに。

肝心な時、いつも誤魔化すくせに。



でも、それでも嬉しいと思ってしまう自分が悔しい。ほんと馬鹿。私は東の言葉に振り回されっぱなしだ。



「じゃあ、教えてくれる?」



勇気を出して聞く。すると東はまた目を三日月みたいに細めて、くすっと笑った。


その笑い方、大好き。

優しくて、少しだけいたずらっぽくて、見てるだけで胸が苦しくなる。



そして次の瞬間、東はとんでもない爆弾を落とした。



「タイプは、西宮みたいな子かな」



時間が止まった気がした。頭が真っ白になる。心臓が一瞬止まって、それから遅れて爆発みたいに暴れ出す。



「……っ、嘘つき!」

「嘘じゃないよ。俺、嘘ついたことないでしょ」


< 89 / 355 >

この作品をシェア

pagetop