君に捧げるアイラブユー



そのまま自然に歩き出す東を、私は慌てて追いかけた。


離れたくない。今の言葉を聞いたあと、一人になんかなりたくない。


もっと聞きたい。もっと私だけにそういうこと言って。


振り回されたくないって思ってたはずなのに。もうどうでもいい。振り回されてもいい。東ならいい。




……いや、よくないけど。でも好きだから仕方ない。だけど、苦しい。もし今の言葉が本当だったとしても、それはそれで苦しい。



だって東の前にいる私は、本当の私じゃない。私はずっと頑張ってる。


東に好かれたくて、嫌われたくなくて、可愛いって思われたくて、必死に“いい女”を演じてる。



明るくして、余裕あるふりして、冗談言って、重くならないようにして。

本当はこんなに嫉妬深くて、こんなに不安で、東の一言一言に一喜一憂してるのに。そんな面倒くさい私を東は知らない。



だから『西宮みたいな子』って言われても、素直に喜べない。


嬉しいのに。泣きそうなくらい嬉しいのに。怖い。


そんなこと言われたら、もっと好きになっちゃうから。


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