ライバルがユーレイなんて聞いてない!
3.ライバルとユーレイ
俺が虹架ちゃんと初めて話したのは、中一になって初めての席替えをした時だった。
くじ引きで決まった席で、隣に座ったのが虹架ちゃんだった。
「よろしくな、真白さん」
「よ、よろしくね」
最初はすごく緊張していて、あまり話すことはなかった。
いつも物静かでおとなしい女の子。そんな印象が変わったのはサッカー部の朝練終わり、誰もいない教室に一人でいた虹架ちゃんと会った時だ。
「おはよう。真白さん、早いね」
「あ、小日向くん……おはよう」
「今日日直だっけ?」
「ううん、ちがうけど、花瓶の水を替えてたの」
彼女の手元には花瓶がある。
花の名前はわかんないけど、黄色とか白とかピンクとか色んな色がある。
「これはね、ガーベラっていうの」
「ガーベラ?」
「花壇のお花を持っていってもいいって先生に言われたから、教室に飾ってみたんだ」
そういった横顔がなぜかすごく印象的で、ドキッとした。
「わたし園芸部で色んなお花や野菜も育ててるの。きれいなお花が教室にもあったら、華やかになるかなって思って」
ふわりとほほ笑む笑顔があまりにもかわいくて、すごくドキドキした。
真白さんって笑うとこんなにかわいいんだ……。