ライバルがユーレイなんて聞いてない!


 *


『絶対知ってる! 虹架ちゃんに会ったことある気がするんだって!』


 昼休み、誰もいない理科室で雷斗は興奮気味に熱弁した。

 ちなみに今日もユッキーとウッキーは“術”をかけてもらって、雷斗のことが視えている。
 一回かけると四時間くらい効果があるらしい。


『オレ、虹架ちゃんに会うために生まれてきたのかも……!』

「何言ってんだよ!」

『いや、きっと虹架ちゃんと結ばれるために生まれてきたんだ!』

「ハァーー!?」


 よりにもよって、ユーレイがライバルになるなんて!


「いやいやお前、死んでるじゃん」


 ユッキーの容赦ないツッコミが入る。


『あ、そーだった。じゃあ虹架ちゃんに会うためにいるんだ、オレは』

「いい加減なこと言うな!」

「まあまあ晴真、落ち着いて」


 ウッキーがどうどうとなだめる。


「雷斗、真白さんと知り合いだったって思い出したってこと?」

『いや? けどホンノーがいってる』

「なんだ、確証はないってことか」

『でもすげービビッときたんだよ! こんなの初めてなんだ』

「要するに一目惚れってことか」


 そう言いながらユッキーはバン、と俺の背中を叩く。


「がんばれ!」

「何がだよ!」


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