私の従者は…
「でも告白して拒絶されたら耐えられないわ。これからも一緒にいるのに」
「その時はその時です。それに伊織さんはそんな事で態度が変わるような人じゃありませんよ」
「そうかしら?」
「そうですよ。もしそういう事があったら私が怒りますから安心してください」
「そうね。琴ちゃんありがとう」
「それと電車の事も旦那様に話してみては?」
「大丈夫かしら?」
「旦那様はお嬢様には甘いです。だからお嬢様が言えば大体の事はお許しになるかと」
琴ちゃんは昔から一緒にいるので2人の時は結構ズバズバ物を言う。
「ふふっ。随分な言い草ね」
「申し訳ございません!」
「ふふっ。良いのよ。じゃあまず伊織に謝ってお父様にも話すわ」
「はい。でもその前に紅茶を飲んでリラックスしてください」
「うん。ありがとう」
私は一旦紅茶を飲んで落ち着いた。
そのおかげで冷静さを取り戻せたと思う。琴ちゃんには感謝だ。
「伊織さんを呼んできますね。頑張ってください。お嬢様」
エールと共に琴ちゃんは伊織を呼びに行ってくれた。
待つ時間はいつもより長く感じその間ずっとドキドキしていたがその時。ノックの音が響いた。
「お嬢様、伊織です。入ってもよろしいでしょうか?」
「ええ。どうぞ」
そう言った声は少し震えていたと思う。
入室の許可を得て入ってきた伊織は少し緊張していた。
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