私の従者は…
調べた結果、怪しい人物ではなかったが油断はできない。
そう思ってなるべく近くにいたのに唐田慎太郎はそんなの気にせず話しかけてきていつの間にかお嬢様ともなんなら自分ともよく話すようになった。
「おっ伊織!これから授業か?今日授業終わったら飯行かね?凛ちゃんも誘ってさ」
「お嬢様は授業後は忙しいと思いますが」
「そうなの?まぁとりあえず聞いてみるわ。またな」
自分から話しかけてきてあっという間に言いたい事だけ言って去って行った。
なんなんだと内心ため息を吐きながら授業を受ける。
この授業は珍しく俺1人の授業だ。
だからかは分からないがよく話しかけられる気がする。
「伊織くん!隣良い?」
「私も良い?」
「どうぞ」
甘い香りの香水をつけた女子達が隣に座って良いかと寄ってくる。
「私、お菓子作りが好きでクッキー作ったの。作りすぎちゃったからもらってくれない?」 
と上目遣いで言ってくる。
「良いんですか?ありがとうございます」
このように媚びを売ってくる学生は多いが、彼女達が望む結果にはどうしたってならないのでせめて愛想は良くと思い満面の笑みで返す。
彼女達は喜んでいるが、俺は凛にしか興味がない。
他の女性に言い寄られても心は動かないのだ。
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