最愛の灯を吹き消す頃に。
「ちーくん!?どうしたの!?」
「…」
「ちーくん聞こえてる!?」
スマホをギュッと耳に押し当てる。
ちーくんの声は聞こえてこない。
代わりに風みたいな音が鳴っている。
「どこに居るの。大丈夫なの」
「…ニーナ」
「ちーくん!」
「もう限界なんだ」
「何があったの、どこに居るの。今すぐ行くから教えて」
「だめ」
「だめって…」
「ニーナの顔見たら決心が鈍っちゃうよ」
「決心って、何言ってるの…ねぇ!ちーくん!」
黙ったままのちーくんの代わりに答え合わせをするみたいに、壊れかけのステレオから流れてくるような、音の悪いチャイムが聴こえた。
屋上だ、って思った。
ちーくんは学校の屋上に居るんだ。
屋上の鉄扉の右上に拡声器が取り付けられている。
その拡声器は壊れかけていて、チャイムや校内放送がいつも音割れしている。
普段屋上は出入り禁止になっているけれど、新校舎に渡るドアが屋上と繋がっている。
新校舎には音楽室、美術室、吹奏楽部の部室や演劇部の部室とかがあるから、授業や部活で必要な時は出入りが許可されている。
今日は朝から部活動生が使用しているだろうから鉄扉が開けっ放しなのかもしれない。
上がった心拍数のせいで呼吸が浅くなる。
考えている暇なんてない。
急いで支度をして、制服に着替えて家を飛び出した。
「…」
「ちーくん聞こえてる!?」
スマホをギュッと耳に押し当てる。
ちーくんの声は聞こえてこない。
代わりに風みたいな音が鳴っている。
「どこに居るの。大丈夫なの」
「…ニーナ」
「ちーくん!」
「もう限界なんだ」
「何があったの、どこに居るの。今すぐ行くから教えて」
「だめ」
「だめって…」
「ニーナの顔見たら決心が鈍っちゃうよ」
「決心って、何言ってるの…ねぇ!ちーくん!」
黙ったままのちーくんの代わりに答え合わせをするみたいに、壊れかけのステレオから流れてくるような、音の悪いチャイムが聴こえた。
屋上だ、って思った。
ちーくんは学校の屋上に居るんだ。
屋上の鉄扉の右上に拡声器が取り付けられている。
その拡声器は壊れかけていて、チャイムや校内放送がいつも音割れしている。
普段屋上は出入り禁止になっているけれど、新校舎に渡るドアが屋上と繋がっている。
新校舎には音楽室、美術室、吹奏楽部の部室や演劇部の部室とかがあるから、授業や部活で必要な時は出入りが許可されている。
今日は朝から部活動生が使用しているだろうから鉄扉が開けっ放しなのかもしれない。
上がった心拍数のせいで呼吸が浅くなる。
考えている暇なんてない。
急いで支度をして、制服に着替えて家を飛び出した。