おひさまからのラブレター
「おはようございます、おひさま」

 森の仲間たちが、いっせいに空を見上げました。
 足の速いウサギも、穴から出てきたのっそり大きなクマも。ふさふさの尻尾を揺らす小さなリスも。みんな新しい一日を、元気な挨拶で迎えます。

 誰よりも早く空へ昇るおひさまは、森の誰もから愛される、人気者でした。

 木の実を探すときも、広場でかけっこをするときも、おひさまの優しい光はなくてはならないものでした。

 おひさまは一人ひとりの顔をじっと見つめ、慈しみ深い笑顔でニコニコと答えます。

 けれど、こんなに幸せそうなおひさまにも、たったひとつだけ、悲しいことがありました。

 ウサギたちが笑い、花たちが歌う声を聴きながらも、おひさまはふと思ったのです。

「雲も風も、花も動物も、みんなには同じ姿をした家族や友達がいる。けれど、僕と同じ存在は、どこにもいないんだ……」
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