エリート救命医と身代わり花嫁の再会愛。
「上着を預かります。ご飯、温めるからお風呂に入って来てください」
「ありがとう。でも、その前に」
航大くんがもう一度私を引き寄せて、今度は頬に、それから首筋に、短いキスをいくつか落とした。
今日一日分、と耳元で囁かれてまた頬が熱くなった。
「あ、あのっ……お風呂は」
彼は私の手を引き、リビングのソファへ連れて行った。隣に深く腰を下ろして、肩を引き寄せる。
「あとでいい」
私は自然と彼の胸に頭を預けた。夕暮れの光が、二人を柔らかく包んでいた。こういう時間が、少し前まで想像もできなかったことだ。