エリート救命医と身代わり花嫁の再会愛。
全部終わったら、会おう。その時に、ちゃんと話そう。怒りも、悲しみも、全部持ったままそれでも会えると思った。麗の顔を見て、直接話せると思った。
「……麗に、返事を書いてもいい? 今すぐじゃなくていいけど、いつか」
「もちろん」
航大くんが、私の頭をそっと撫でた。
「その時は、俺も隣にいるから」
その言葉に、胸の奥がじわりと温かくなった。
窓の外で、東京の夜が静かに光っていた。雨はもう上がっていて、夜景がくっきりと輝いている。
来週、全部が動き出す。怖くて、でも確かな、終わりが近づいていた。そしてその終わりの先に、本物の始まりがある気がした。
私はゆっくりと、航大くんの胸に頭を預けた。