エリート救命医と身代わり花嫁の再会愛。
「……読んだ?」
航大くんが、静かに聞いた。
「うん」
「どう、だった?」
私は少し考えてから、正直に答えた。
「……怒りはまだあるし、簡単に許せるとは言えない。でも麗が正直に書いてくれたことは、よかったと思った。本音を初めて聞いたから」
「そうか」
「謝ってほしかったわけじゃなかったけど、でも届いてよかった、って気がする。なんでかわからないけど」
航大くんが、静かに私を引き寄せた。
「返事は、今すぐしなくていい。気持ちが整ったら、でいい。麗もそれはわかってると思う」
「……うん」
私はもう一度、メッセージを見た。
麗の言葉が、画面の中に並んでいる。ぶきっちょで、少し回りくどくて、でも正直な言葉たち。
「情けないけれど、本当のことだから、ちゃんと書く」という一文が、なぜか一番胸に残った。