エリート救命医と身代わり花嫁の再会愛。
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マンションに帰り着いた時、空はもうすっかり暗くなっていた。
玄関を入ると、航大くんが後ろからドアを閉めた。上着を脱ごうとしたら、腕を引かれた。振り返る間もなく後ろから抱きしめられる。
「……っ、航大くん?」
「少しだけ」
低い声で言いながら、顎の上に顎を乗せてくる。
「海、楽しかったか」
「うん。楽しかった」
「また行こう」
「……うん」
しばらく、玄関でそのままでいた。航大くんの腕の中で、体が少しずつほどけていく。
「はるちゃん」
「うん」
「これからも、ずっとそばにいてほしい」
いつもより、少しだけ低い声だった。問いかけというより、確認するような声。私は少し考えた。考えるまでもなかったけれど、ちゃんと言葉にしたかった。
「うん。ずっとそばにいる……いたい」
航大くんの腕が、少し強くなった。腕の中で、私はそっと目を閉じた。
この温もりが、これからもずっと続いていく。そう信じられることが、今は一番の幸せだと思った。
終


