従姉の代わりに結婚したら、救急医(元カレ)の執愛に捕まりました。



 残された私と凛太郎はなんとなく気まずかったが、近くの喫茶店へと入る。パン屋さんの三軒先にある老舗喫茶【ハナエ】という昭和レトロ感があるお店だ。七十代くらいのマスターがオーナー兼店長をしていて紅茶と厚焼きパンケーキが美味しいと有名だ。

 だけど、私たちはコーヒーとサンドイッチを注文して向かい合って座る。


「お待たせ致しました。コーヒーとミックスサンドです」


 おじいさんがごゆっくりと告げて去っていくと、私は問いかける。


「久しぶりだね。元気だった?」

「うん……元気だよ」


 凛太郎は、こくりと頷いた。その表情が、なんだか申し訳なさそうで……あの日と同じ顔だった。



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