雨音が響く星空の下で
「先輩の誘い…どうやって断ろう…」


ベッドの上で布団を頭まで被る。

せっかく誘ってくれたのに…もう…どうしたらいいか分かんない。


今日、先輩から『明日部活見に来ない?』というお誘いを受けた。

私が中学の頃バスケ部だったことを伝えると、びっくりした様な表情をした先輩は自分も現役バスケ部であることを教えてくれた。


先輩がバスケしてるところ…見てみたいなぁ

ポジションはどこなんだろう。身長高いからセンターかな。



…もっと先輩こと、知りたいなぁ



甘党なら何味のケーキが好きなんだろう
いつもいい匂いするけど香水つけてるのかな



先輩がどんな人なのか、知ってみたい。見てみたい。



そう思っていると、先輩からメッセージが届いた。

〈追加したよー〉
〈明日、来れそう?〉

実はあの時多くの人に囲まれる中、連絡先を交換した。


オシャレな背景に先輩の後ろ姿が写ったプロフィール画像に「紅葉」と書かれた連絡先に胸が高鳴る。


〈ごめんなさい、行けなさそうです〉


そう送ると、数分後に〈了解!〉とスタンプが送られてきた。


「……はぁ…」


私から断っておいて悲しむのは変だと分かってるけど、送られてきた可愛いタヌキのスタンプを睨む。

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