雨音が響く星空の下で
「はぁ、っはぁっ…っはっ、」


気持ち悪い、制服やタイツが肌に吸い付くこの感覚。

雨粒1粒1粒がまるで私の身体に入ってきているようで、気持ち悪い。



思い切って飛び出したはいいものの、家までは電車を使っても30分はかかる。
こんな全身びしょ濡れの状態で電車に乗れるわけもない。


もう、最悪だ。


部活を辞めてから3年が経ち、その間運動していないせいか運動不足をここで痛感するなんて。



酸素をまともに取り込めなくなった肺が痛い。

身体中の熱が冷たい雨で蒸発しきり、血管が収縮していて全身も痛い。


この凍てつく寒さに、ビキ、ビキと少しづつ心まで凍てついていくのを感じる。



苦しい



本当なら身体が苦しいはずなのに、身体よりも苦しい心。

馬鹿みたい、こんなビショビショになって私今何してるんだろう。


ほんと馬鹿みたい。








『あああぁ、僕のっ、時雨ちゃんっ!!守咲時雨ちゃんっ…!!』








「……嫌だ嫌だ嫌だ、聞こえない、何も聞こえない、」


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