先生、あなたに逢えて幸せでした


お互い沈黙してしまった…



そして、先生が口を開く。


『由佳…………



あの時のキスは………



由佳のファーストキスじゃないよな?』





『違うよ!ファーストキスじゃないよ!!』


私は精一杯の明るい声で答えた。




まだ泣くな!!!!!


今は泣くな!!!!!


そう自分に言い聞かせて。




『よかったよ。


あれが由佳のファーストキスじゃなくて。


あれが初めてなら由佳に謝りきれない………。』




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