鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜


あっ男の子たちどこかに行っちゃった……。


「アキ、あいつらなんて気にしないで。私たちと楽しも!」


「う、うん!」

未だに何が起こったのかわかってないんだけど……。


「はると、お金もってきた?」


「あっ。えっと……、持ってきてる。」

「アキは?」


「もちろん!持ってきてるよ!」


「じゃあなんかあったかいもの買わない?さすがに冬に海は寒いわ。」


皆さん、忘れてないでしょうか。今は冬です。とっても寒いです。



「私コート持ってきてるよ!まだ海入ってないし着ちゃおうか!凛の分もあるよー。」


「えっと……俺は?」


ごめん。

「さすがになかった。」


「まぁ、そんなことだろうと思って、自分で持ったきてます。」


良かったー。


……ハル、会いたいよ。なんで、鏡というものが無いと普通に喋れなくて、さらに今は会えないの……。


まぁ私が助けなきゃってだけなんだけどね。



バッグを出して、コートを探す。

えっとこれが凛用でこれが私のっと。



「はい。凛羽織って!」


「ありがと!」


スルスルスルと腕を通す。一応ダウンを持ってきたから、暖かいは暖かい。



今思うけど、これでよく海に入ろうとしてたね。



「うーん。俺、なんかないか探してくる。ごめん二人で待ってて。」


「え?行くよ。」


「荷物見てろ。」


えー。さすがにひとりはダメだと思ったのにー。

「待ってろ。ここから動くんじゃねぇ。」


「はーい。ほらアキも!」

「はーい。」

ちょっと不貞腐れながら言っちゃった。
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