鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜



「ぶぁっ。」



私は太陽の光を見ていた。今は結構沈んで来ている。


息ももう持たない。浮き上がらなきゃ。でも……



それはそれで怖い。


もう混乱してる。


私は間違いなく溺れた。


じゃあ、たすかるためには……?


太陽を見ていた目に綺麗な手が落ちてきた。


誰の手……?

あっ……。手を伸ばせば助からないかな……?


私は手を伸ばした。



強く引っ張られる。



今までの顔に乗っかっていたようなお水がはけていく。


「っ…は!」


「アキ!引っ張る。」


引っ張るの言葉通りに私を水から出してくれたハル。


びしょ濡れの洋服が肌に着いて気持ち悪い。

「ゴボッゴホッ。」

1回飲み込んでしまった水で、むせた。

でも、そんなことよりも……。
ハル、助けてくれて、ありがとう。
「ありがとう。」


「うん。アキが居なくなると、こっちが困るしさ。」


「……えっと……私たちは、どうしたら良いのかな?」


「?なんで?」

「わたし、今びしょ濡れだし……?」



……ハル、気付いて無かった……?


「とりあえず、家帰ろっか。近いし。」


「そ、そうだね。はい、ボール。」



「あ、ありがと。行くよ。」
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