鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜




そして、何時間も勉強して。




今はご飯を食べている。


「アキ、ハル起きたんだね。」


そうだけど、でも、と内心では思いつつ、


「そうだね!嬉しいねー!」

といった。そういえばママには記憶が戻ったこと伝えていなかった。


「あのね!ハルの記憶せるようになったんだよー!」

今、私は上手く笑えている?

分からない。でも声の偽装は上手くいっているはず……。

ママには、心配をかけたくない。


でもそんなの砕かれる。

「それで、なんで悲しい顔してるの?」


ほら、
やっぱりママには嘘は通用しない。

「愛から聞いた。アキのことハルが忘れてるって。

そりゃ悲しいよね。ごめんねこんな言葉しか言えなくて。」


ママはママなりに励ましてくれようとしているんだ。

私は悲しいよ。というか混乱したよ。あと、愛さんから聞いたってことはほんとに忘れてるんだ。


そう考えてたら、今まで素直になれなくて溢れていなかった涙が自然と流れてきた気がした。

気がした。

私は今、泣いてる……?


そんなこと分からないなんて、私ってダメダメだな。

でも、今は感情のままに任せたい。


ハルが、私が記憶を失った時は待ってくれた。

だから、私も待とう。


悲しいよ。
ハル、帰ってきたと思ったら忘れてるんだもん……。


今、悲しいから泣きたい
そんな私をママは優しく抱いてくれた。

大丈夫って言ってくれてるような気がした。

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