鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜
次の日────
私はまだ病室に行く勇気が出なかった。
それでも頭の中ではハルのことばっかり。
鏡の世界については、どういう関係があるのか。
ハルはどうして私の記憶を失ってしまったのか。
そんなこと考えたって仕方がないことはわかっている。
だけど、考えることを辞められない。
そんな時、私はどこに行っていた?
たしか、ハルと話をしていた。
でも今はそんなことできるわけが無い。
考えてしまうと、悲しくなる。
しょうがない。しょうがない。
そう言い聞かせる。
私はなんとか無心になりたくて、勉強をリビングでした。
鏡の前でやるのはなんだか気が引けた。
ちょっと鏡に恐怖というものを感じている。
「私、ハルくんのお見舞い行ってくるね。」
ママが出かけてしまった。
私は勉強を続けた。
無心になって、作文を書いた。
無心になって、計算をした。
そうしたら、いつの間にか1時になっていて、チャーハンを作った。
ハルのことをなるべく考えないようにした午前、
勉強をやったけれど、半分ほどしか頭に入らない。
そういえば、昨日と同じ状況。
ハルとあったら、何か得れるのかな?
と思った。でも、今はハルに会うべきではない。
そう感じてしまった。