鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜
「美味しかったー!」
「ふふっ、幸せそう。」
うん……幸せ。
冬の寒いなかで食べる肉まんより幸せなのってある?
……あるかも、推し活とか。
でも今できることの中で一番幸せかな……。
「幸せ。もう少しここに居たいな。」
外でたら真冬の寒さ……だよ。
「だね。あ、先生の名前まだ覚えられてなくて、教科別に先生教えてもらえる?」
「あ、いいよー。国語の先生が──────先生。だよ!」
「え?ごめん理科の先生って誰?」
「あ、理科の先生はね──先生。」
あの先生癖強なんだよね……。
言葉の最後の方明らかに声高くなってくんだ。
でももう慣れちゃったんだよなー。
「あの先生、癖強だけど結構優しいよ。」
「あ、確かに。俺が先生に質問しに行ったら、辛抱強く教えてくれた。」
へぇ、やっぱり生徒からの評判がいいだけあるな。