鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜
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あっ!射的だ!
「ハル!射的一緒にしない?」
「射的だ!射的って俺の得意分野なんだ!」
わぁハルが珍しくはしゃいでる。
台にあった銃のようなものを構え、私が見た瞬間欲しいと思ったクマのぬいぐるみに当てる。
……当てようとした。
「バン!」
最初はいいかもって思ったけど、思ったよりまっすぐ進んで、上の台に当たってしまった。
「難しい……。」
「ハル!お手本見せて!」
ニヤッと口角を上げて、銃を持ってくれる。
……構えかっこいいな。
「パンッ!」
発射された玉はまるで景品に吸い取られるように当たった。
「ゴトッ」
そんな音が響いた。
多分普通の夏祭りだったら、
「カラン、カラン、カラン、」
とベルの音が鳴っているだろう。
「わぁ。すごい!」
思わずそんな声が漏れてしまった。