n回目のリフレイン
彼女について 3
それで……どこまで話したっけ。
休憩したらちょっと忘れちゃった。
あ―……。
うん……。
そう、お母さんに全部話したとこからだ。
茉耶を助けてって、お母さんにお願いしたらすぐ茉耶のお母さんに電話してくれたよ。
これで全部よくなるって、あのときは信じてた。
信じてたよ、心から。
茉耶は学校に来なくなっちゃった。
ここからはお母さんに聞いた話。
あれから茉耶のお母さんが茉耶を問いつめて、全部しゃべらせてからあいつを訴えたんだ。
当然と言えば当然だけど、私も茉耶も塾はやめさせられた。
お母さんもお父さんも、あんな講師を雇う塾には通わせられないって。
ここまでは、これで茉耶も目を覚ましてくれるって……そう信じてた。
だけど……あいつを、あの男の力を私は知らなかった。
あの男の実家はお金持ちでね、お抱えの弁護士ってやつが出てきて、示談になっておしまい。