n回目のリフレイン
自分にそう言い聞かせて、矢島くんと何をして遊ぶか意識して考える。
あの辺にゲームセンターや映画館はない。あるのは山と海と……廃屋?
そこで遊ぶなら日焼け止めぬり直さないと。
でも家の中で遊ぶのかもしれない。ゲームとかしばらくやってないし、やるなら宿題とかかな。
ああでもない、こうでもないと考えるのはけっこう楽しくて、うっかり降りるのを忘れそうになった。危ない危ない。
「お祖父ちゃん、ありがとうね」
「ああ、いいんだよ。このくらい」
お祖父ちゃんはシワだらけの顔をもっとしわくちゃにして笑った。
民宿に戻ってお昼を食べると、私はまた水筒をサコッシュに入れて神社へと走った。約束の時間よりは早いけど、あの子と少しでも会える時間がほしかった。
「あれ? 早い」
「秋山さんこそ」
矢島くんはもう来ていた。昨日と変わらない制服姿に困惑する。
「夏期講習か何かあるの?」
「うん、午前中だけ。着替えるの面倒でそのまま来ちゃった」