契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
 結婚する前から彼女のそんなところにはうんざりしていたが、俺に干渉してこないし自由は与えられるからと自分を納得させていた。

 婚約パーテイーに来た白川緋色の隣にいた日陰さんを見て、俺は陽子が彼女に執着していた理由を知った。

(日陰さんって、「須藤玲香」にそっくりじゃん!)

 須藤玲香といえば美しく優秀で小笠原社長の秘書をやっていた女だ。

 小さい頃見かけた時は、こんな美しい人が世の中に存在するのかと見惚れた。

 まさに、俺の初恋の人だ。

 その上、彼女が7ヶ国語を操る才女だと聞いた時には幼心に憧れたものだ。

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