契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
 森田蓮が私の言葉に爆笑している。

 「昭和」の親父扱いするなって、緋色さんに言われたことを思い出して思わず私も笑みが漏れた。

 すると森田蓮の顔が近づいてきてキスをしようとしてきたのがわかり、思わず突き飛ばす。

「え、何なの? 思わせぶりだな。今、そういう流れだったでしょう」
「全然、そんな流れではないです」

 遊び人というのは、常にキスをする機会を伺うものなのだろうか。
 油断も隙もないと思って、私はそれから幼稚園に着くまでひたすら無視を決め込み下を向いた。

「まだ、出てきてないようですね。お送り頂いてありがとうございます」
< 242 / 424 >

この作品をシェア

pagetop