契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
「ママじゃないでしょ。お姉さんでしょ。ひなた君のママはもう死んでいるんだから」

 森田蓮が悪気なく言った言葉に心が一瞬にして凍る。
 私は気がつくと森田蓮を引っ叩いて、ひなたを連れて家に帰っていた。

「ママは死んでるの? ママはお姉さんなの?」
 ひなたが言う言葉に、何とこたえて良いか分からない。

 気がつくと私は家に戻っていた。

「ひなた⋯⋯一緒にブロックで街を作ろっか⋯⋯」
 ひなたの問いにこたえるべきなのに、こたえられない。

 緋色さんが絶対に守りたかった秘密だ。

 彼は母親がひなたの出産で死んだことを隠したいと言っていた。

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