契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
勇が私にいつも遠慮がちに触れてきたのとは全く違う。
緋色は私の全てを独占したいように触れてきて、私はいつも彼に奪われるような感覚になっている。
「次に会えたら、白川一家の幸せな話を沢山聞かせてくれ。ハッピーウェディング、日陰!」
「うん、またね。勇⋯⋯」
勇が画面越しに私に手を振るので、私も振り返した。
「日陰! 森田君もウェディングドレス姿を見せろとうるさいから連れてきた」
気がついたら、後ろに緋色と蓮さんがいた。
蓮さんは、私たちの式には列席せず会見場に向かうらしい。
彼の父親に露見すると潰されてしまうので、全てのことを秘密裏に進めてきた。